3次元の恋~オタクの恋物語~
遥希「さすがはお金持ち!
すげぇな。2枚で18万って。
余裕で1ヶ月暮らせる。」
私が南雲さんに昨日言った事を
大高はそのまま繰り返した。
当たり前だ。普通ならそう思う。
でも、昨日の事を思い出すと
何だか胸がホッコリする。
青葉「...本当、バカだよね。
私なんかのためにそんなお金
使っちゃってさ。」
遥希「…柿谷のためだからだろ。」
青葉「え?」
遥希「南雲さんは本気で柿谷の事が
好きなんだよ。...だから、柿谷の
喜ぶ事をしたかったんじゃない?」
青葉「分かってるよ。...でもさ...
やっぱりそれでも結婚しよう!とは
思えなかったんだよね、私。
前よりはね、いい人だって
思えるようになったけど。それだけで。
...何か、最低だよね、それって。
南雲さんは、頑張ってくれてるのに。」