3次元の恋~オタクの恋物語~

依知「話したい事あるんだけど。」

約1週間ぶりに聞いた。その声。

あの日以来、百瀬さんから
連絡が来る事はなかった。

当たり前だ。私が逃げ帰ってきたのだから
謝るにしても弁解するにしても
私から連絡を送るのが普通だろう。

でも、連絡しなかったのは
あの日と何も変わらない
気持ちのまま百瀬さんに
話す事などなかったからだ。

遥希「行ってきたら?」

青葉「...でも...」

遥希「ちゃんと話した方がいいよ。」

大高に促され、渋々席を立つ。
本当に私には話したい事など1つもない。
< 209 / 433 >

この作品をシェア

pagetop