3次元の恋~オタクの恋物語~
現実世界の私は優柔不断なのだ。
百瀬さんへの想いを断ち切れば。
百瀬さんと上手くいかなければ。
南雲さんを選べると思っていたのは
どうやら、違ったようだ。
2択のどちらかが正しい訳じゃない。
何でもかんでもハッピーエンドへと
続く道ではないのだと思い知った。
大高の座る席に置いてあった
キャラメルマキアートのカップを
手に持つと…
遥希「柿谷、百瀬さんと...」
青葉「ごめん。大高。私、帰るね。」
大高の話も聞かないまま...逃げた。
とてもじゃないけど、いられない。
こんな気持ちのまま
イベントには参加出来ない。