3次元の恋~オタクの恋物語~
やっぱり、今日の百瀬さんは
いつもと少し違って見える。
昼間の太陽に照らされてるせいだろうか。
それとも、見慣れない
私服姿のせいだろうか。
細いハンドルを握り締める手が
しなやかなせいだろうか。
とにかく何かがひどく違う。
車に乗り込んでから随分と
時間が経ったけど
一向に目的地には辿り着かない。
青葉「あの、百瀬さん。
どこに向かってるんですか?」
依知「ああ、悪い。決めてなかった。」
百瀬さんに任せれば大丈夫だと
思っていたが、まさかの
ノープランだった。