3次元の恋~オタクの恋物語~
優花里の家を出て電車に乗り
パーティー会場のある最寄駅で降りると
南雲さんの高級車が堂々と停まっていた。
律「青葉さん!」
青葉「お待たせしました。」
律「いえ。」
今日も南雲さんは
助手席のドアを開けてくれる。
運転席に座り車が走り出すと
話す間もなくあっという間に
パーティー会場へと到着した。
律「行きましょうか。」
青葉「はい。」
豪華な建物の中はやっぱり豪華だった。
なんて、表現しか思い浮かばないほど
場馴れしない私は浮いていた。
隣に立つこの人は、豪華な建物にも
負けないくらい優美だというのに。