3次元の恋~オタクの恋物語~
その手を握り微笑み返すと
眉間のシワが更に深くなった。
父「律からお話は伺っております。」
南雲さんはこの人に
どんな話をしたんだろうか。
てゆーか、毎日、この人と
どんな会話をするんだろうか。
律「突然、僕がお誘いしたにも関わらず
青葉さんは来て下さったんですよ。
本当に優しい方です。お父様が
青葉さんを紹介して下さらなければ
僕は人生を損する所でした。感謝してます。」
こうやって、毎度毎度
父親をヨイショして
顔色を伺って生きてるんだろうか。
父「なに。青葉さんが素敵な方だから
お前はそう思えるんだよ。
私なんて何にもしていないに等しい。」
こうやって、上辺のような。
嘘のような会話を永遠と
繰り返しているんだろうか。