3次元の恋~オタクの恋物語~
青葉「…あの…」
社員「はい。」
青葉「さっきの。どうゆう事ですか?
南雲さんはそんなに酷い仕打ちを
受けてるんですか?」
社員「えっと、あなたは?」
青葉「あ、婚約者です。」
え、こいつが?って視線を
ひしひしと感じたが
とりあえずそれは置いておこう。
青葉「すみません。教えて頂けませんか?」
社員「あー、えっと。酷いというか。
常務に決定権はないんですよ。
先日、常務が下請の会社にも
十分な費用をと提案したんですけど
社長がそれを蹴ってしまって。
常務は心底、心を痛めてました。
あ、私。常務の秘書をやってるんです。」
青葉「そう…だったんですか。」
詳しい事は分からない。
大手ゼネコンの内部構造も。
それこそ、南雲さんが
どんな仕事をしているのかも
私は正直、何も知らない。