3次元の恋~オタクの恋物語~
でも、それが。例えば、南雲さんが
提案したその下請の会社というのが
うちの父の会社の話だったとしたら
私が結婚を断ったせいだとしたら
南雲さんを傷付けたのも
お父さんとの間にいざこざが
起きてしまったのも全部
私のせいだと思った。
青葉「すみません。
変な事を聞いてしまって。
ありがとうございました。」
その人達の元を離れ
元いた場所に戻ると、南雲さんは
相変わらず、見知らぬ人達と
笑顔を浮かべながら話していた。
南雲さんはお父さんを
尊敬していると言っていた。
でも、尊敬…というか
お父さんのロボットになるしかないと
思ったのだとしたら。