3次元の恋~オタクの恋物語~

例えば、お父さんが
黒いカラスを白だと言えば
そうですね、あれは白色です。
と答えなければならないのは
やっぱり苦しいのではないかと思った。

想像でしかないけれど
私の勝手な妄想だけど
時折、見せる疲れた横顔が
そうではないかと思わせた。

それから1時間ほどパーティーは続き
南雲さんのお父さんの挨拶で
パーティーはお開きになった。

慌ただしく動き回っていた
南雲さんはようやく
私の元へと戻ってくる。

律「本当にすみません。
1人にしてしまって。」

青葉「いえ。美味しいお酒と
美味しい料理が頂けたので
気にしないで下さい。」

律「ありがとうございます。
ご自宅までお送りしますね。」
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