3次元の恋~オタクの恋物語~
よーい、ドン!
少しずつ頭の中を整理した。
気付けば、朝になっていて
画面のリキヤは静止したままだった。
1つだけ、答えが出た。
明日も私が会いたい人は…
この人ではない。
というよりは、一緒にはいられない。
私には…
『今から、会えますか?』
彼の隣は似合わない。
メッセージの返信はすぐに届いた。
指定された駅に着くと
今日は車ではなかった。
私が軽く会釈すると、彼も会釈する。
彼が話を始める前に声を聞く前に
先手を打った。先に別の
話をされてしまえば
決意が揺らいでしまう気がしたから。