3次元の恋~オタクの恋物語~
遥希「これ、優花里ちゃんから預かった。
仕事の都合で今日の夜の便で
向こうに戻らなきゃならなくなったから
柿谷に渡してくれって頼まれた。」
大高は可愛らしい手提げ袋を
手渡した。中には私の
お世辞にも可愛いとは言えない
洋服が入っていた。
青葉「ああ、ごめん。わざわざ。
明日でよかったのに。」
遥希「いや。いいよ。」
青葉「うん。」
大高の手から私の手へ手提げ袋は渡った。
これで、終わり。大高の用は。
なのに、その場から動かなかった。
遥希「なぁ、柿谷。」
青葉「何?」
遥希「…大丈夫…か?」