3次元の恋~オタクの恋物語~

青葉「劣等感。嫉妬。浅ましさ。
私の感情は綺麗じゃないのにさ。
透明で、温かくて…綺麗だよ。」

しばらく私を見つめた後
大高は口を開く。

遥希「それは、柿谷の心が綺麗だから
そう見えるんじゃない?」

何それ…と私が言葉を続ける前に
早口で告げた。

遥希「来週の柿谷の誕生日
青葉第二の港で待ってる。じゃあ。」

いつだったか、大高が
柿谷と同じ名前の港を見つけたと
教えてくれた。

その場所を選んだのがきっと
大高なりの本気なのだろう。
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