3次元の恋~オタクの恋物語~
なんて、大高がキザなセリフを
言ってきたから
少しだけときめいてしまった
私のオタク脳だったけど
大高は今まで通り変わらなかった。
会えば挨拶するし
たまにイベント情報を
メッセージで送ってくるだけで
それ以外に変わった事は
何一つなかった。
変わりたいとも思わないし
恋したいとも思わない。
今まで通り、大高とは
仲の良いオタク仲間でいたかった。
そもそも、恋から遠ざかりすぎて
始め方が分からない。
遥希「柿谷、今日飲みに行ける?」
青葉「無理。」
遥希「いい話持ってきたから。」
青葉「分かった。行く。」
きっと、あの日はどうかしてたんだ。
動揺して不安で...大高も
変な事を口走ってしまったんだ。