3次元の恋~オタクの恋物語~
彼から渡されたデジカメを見ると
彼の言う通り、何枚かの写真が
収められていた。
依知「後、あの日。
あんたが買えなかった
会場限定のグッズとか
色々持ってきたから。」
青葉「あー、待って!」
紙袋の中からそれを取り出そうとする
彼の手を止めた。
青葉「行きます。行きます!
ご飯、食べに行きましょう。
仕事、19時に終わりますから!」
これだから、リア充人間は困る。
オタクの気持ちを何一つ分かってない。
こんな所でグッズを出されたら
私たちの事をずっと見ている
根岸さん達にバレてしまう。
依知「じゃあ、19時に迎えに来る。」
青葉「...はい。」
彼は紙袋を手渡すと
満足気に帰っていった。