3次元の恋~オタクの恋物語~
私はリキヤさえいれば幸せなのに。
それ以外は何もいらないのに。
現実に目を向ければ一気に
不幸になる。
青葉「私は、幸せなんですよ。
現実で恋しなくても。
ゲーム機の電源を入れれば
リキヤがいる。欲しい言葉をくれる。
失敗したらやり直せる。
私の幸せはそこにあるんです。」
煩わしい事を考えたくなくて...
もういいやって諦めたのに。
今更、自ら面倒くさい事に
首を突っ込む気になんてなれない。
依知「でも、あんたはそれで良くても
あんたの親は悲しむんじゃない?
孫の顔も見たいだろうし
何よりも自分達が死んだ後
あんたが幸せに暮らせるだろうかって
心配になると思う。...俺も、結婚とか
正直どうでもいいけどさ、最後の親孝行は
自分の家族を持った姿を見せる事だと思う。」
ああ、何だ。そうゆう事なんだ。
だから、お母さんは毎度毎度
口うるさく言ってきたんだ。