3次元の恋~オタクの恋物語~

青葉「...あの、たまにでいいから
飲みに行きませんか?」

依知「は?何で?」

青葉「話したい。あなたと。
製作者側のあなたと消費者側の私で
乙ゲーについて語りませんか?」

男の人を誘ったのは今日が初めてだった。

依知「それって乙ゲー限定?」

青葉「あ、いや。乙ゲーじゃなくても。
でも、私、乙ゲーの話しか
出来ないと思いますけど...あ、でも
ほら、買う側の意見とかも言えるし
きっとあなたのお役に立てると思うんです。」

初めて、彼の笑顔を見た。

依知「いいよ。」

青葉「本当ですか?」

依知「ああ、でも1つ条件がある。
俺の彼女になれ。」

青葉「え?彼女ですか?」

依知「あ。もちろん本気で
付き合えって言ってる訳じゃねぇよ。
俺、結構顔広いからさ
あんたと飲みに来た時、知り合いに
会ったら説明するの面倒なんだよ。
だから、あんたが彼女のフリするなら
付き合ってやってもいいよ。」
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