カウントダウン~君にもう一度、初恋~
「ヒサ。もーそろ着くよ。」
「...え、...なに?」
もう家に着くって...?
「もう、家に着くよって。
ほら、起きて。」
「ふーい。」
あ、思い出した。
起きてすぐのときって変に頭冴えてることあるよね。
「ところでさ、
ホテルから出てきた道一方通行じゃなかった?」
「えっ!?
...ま、ダイジョブダイジョブ。
次から気をつければ問題ない!」
...軽くチャラいのは変わってなさそう。
「...ほら、着いたよー。」
見上げると首が痛くなってしまう建物の前に着いた。
「はーい、どうもありがとー。」
この時間だとエレベーター動いてないだろうなー。
階段は疲れる...
「寝ながら入って人とぶつかったりしないでよね。」
「あー、大丈夫大丈夫。」
そんな寝ぼけて見えるか?
「ホントかなぁ...
ま、気をつけて。またね。」
「気をつけて帰れよー。」
愛莉奈は静かに車を走らせていった。
「さーて、明日から新人教育だろうし
早く寝るかー。」