カウントダウン~君にもう一度、初恋~
「せんぱ~い。
ここって、どうやるんでしたっけ~。」
後ろのデスクの新人女子が
俺とディスプレイの間に割り込んできた。
「はぁ、またですか...
早く覚えてくださいよ。」
「えっへへ?ごめんなさ~い。」
俺が受け持った新人達は出来が悪いらしく
仕事をすぐ忘れてしまう。
もう2ヶ月も経つんだから
ソフトの使い方くらいメモしとけよ...
てか検索すればいいだけじゃん。
「青木く~ん、ちょっとこれ直しといてー。」
助け舟きたー!
「あ、部長。このグラフですか?」
ゆるふわの部長は言葉を抜かすから
聞いておかないと...
「そーそー。
明日の資料なんだけど
並びを表と同じようにしといてー。」
明日って急だなぁ...
「わかりました。」
それなら選択を変えるだけか。
「え、せんぱ~いこの後は~?」
...え、なに?この先もわかんないの?
「...ごめんね。
他の人に聞いてくれるかな?」
「...は~い。」