カウントダウン~君にもう一度、初恋~
中身
部屋に戻ってダンボールの箱を調べた。
差出人の名前に覚えがない。
「星名・・・って誰だ?」
人の名前を覚えるのが得意ではないから
忘れてしまっているだけかもしれないが
最近付き合いのある人ではないはずだ。
「随分小さい箱だな...」
軽く振っても音はしない。
何が入っているのか想像もつかない...
「慎重にいこう。」
引き出しの1段目からカッターを取り出して
ダンボールに貼られたテープを切り始める。
「・・・真っ白」
白いダンボールを開けると中は
白い緩衝材だらけだった。
「割れ物か?」
ゴミ箱を持ってきて硬いマシュマロみたいなものを
いくつかずつ取り除いて行った。
「・・・なにまだ?」
マシュマロをダンボールの半分位まで減らすと
プラスチック制の箱がでてきた。
「薬・・・みたいだな。」
箱はダンボールの真ん中に丁寧に置かれていた。
それが何重にもなっているようで白く濁っていた。
その中に青のカプセルのようなものが入っている。
「爆発とかはしない...よな?」
より慎重にプラスチックの箱を机の上に取り出した。
「・・・よし。」
大外のプラスチックを外し始める。
窪みで噛み合っているようで外す際に
勢いがついてしまった。
カサッ
何乾いたものが床に落ちてしまった。
「紙・・・だな。説明書か?」
それはL版ほどの紙で3つ折りになって
箱の内側に入っていたようだ。
紙にはこう書いてあった。