カウントダウン~君にもう一度、初恋~
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「おはようございます。
本日もお客様に喜んでいただけるよう
努めましょう。」
朝礼役の定型文を聞き流した俺は
荷物を置いて部長の席に向かった。
「おはようございます部長。」
「ああ、おはよ~青木。どうかしたか?」
ゆるふわ部長は威厳を出したいのか
男らしい口調をするようになってきた。
「あの...
商品のデータベースを見ることはできますか?
初めて知った薬があり
気になっていて調べてみたいと存じます。」
「...え~っと。
それはネットとかじゃ無理なのか?」
あ~、やっぱり怪しまれてるな...
「昨日調べてみましたが
情報が何も出てきませんでした。
ですので社のデータベースを
調べられたらと思いまして。」
「そうか~...
ん~...
そうだな、昼休みまで待ってくれるか?
私の立会いの上で許可できるだろうから
会議が終わるまで待ってくれ。
それまでは通常業務でよろしく頼む。
これでいいか?」
「はい、ありがとうございます。」
怪しみながらも許してくれた。
ゆるふわでも何考えているかわかんないものだな。
これでなにか分かればいいんだけど...