カウントダウン~君にもう一度、初恋~

検索





「おはようございます。


本日もお客様に喜んでいただけるよう


努めましょう。」






朝礼役の定型文を聞き流した俺は

荷物を置いて部長の席に向かった。





「おはようございます部長。」



「ああ、おはよ~青木。どうかしたか?」





ゆるふわ部長は威厳を出したいのか

男らしい口調をするようになってきた。




「あの...



商品のデータベースを見ることはできますか?



初めて知った薬があり

気になっていて調べてみたいと存じます。」




「...え~っと。



それはネットとかじゃ無理なのか?」





あ~、やっぱり怪しまれてるな...




「昨日調べてみましたが

情報が何も出てきませんでした。



ですので社のデータベースを

調べられたらと思いまして。」





「そうか~...




ん~...





そうだな、昼休みまで待ってくれるか?


私の立会いの上で許可できるだろうから

会議が終わるまで待ってくれ。


それまでは通常業務でよろしく頼む。


これでいいか?」


「はい、ありがとうございます。」





怪しみながらも許してくれた。

ゆるふわでも何考えているかわかんないものだな。



これでなにか分かればいいんだけど...




< 20 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop