カウントダウン~君にもう一度、初恋~
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タイプ音が響いていた小部屋の空気を
エラー音が切り裂いた。
「は....
なんでだ....」
『56-69-76-72-65』を検索すると
画面に小さく文字が出てきてしまった。
「どうかしたか~?」
「あの、これは...」
普通なら薬の名称や効果などが
表示されるはずなのだが。
「あ~、これならしょうがな~い。
諦めろ青木。」
「...はい、わかりました。」
情報がないというのならわかる。
でもこれはどういうことなんだろう。
何かが誰かによって隠されているのだろうか...
隠滅...?
なわけないか。
そんなドラマ的な話、現実にはありえない。
「なんだ青木?
もう、ここに用はないだろ~。
早く戻らないと昼休みなくなっちゃうぞ~。」
「あ、はい。
すみません。」
とにかく会社じゃ調べることができない。