カウントダウン~君にもう一度、初恋~
群がるユリたち
「「「「かんぱーい!!!」」」」
...さすがは新入社員
騒ぐのはお手の物みたいだ。
俺の話なんてもう覚えてないだろうな...
「青木君、お疲れ様。」
うっわ...この先輩ぐいぐい来るから
苦手なんだよな...
「...お疲れ様です、先輩。」
...あー、メンド...
なんとかして逃げよう...
「ね、青木君ってこれから予定とかある?」
...あったら何だっていうんだ。
「...いえ、予定というほどのものは無いです。」
「そうなの!それじゃあわたしと・・・」
「えーっと...」
...そういうのほんとにやめてくれ。
ドンッ
「うわっ!」 「きゃあっ!!」
...おい!?
なんでわざわざこっちに倒れてくるんだっ!!!
床にでも倒れとけよ!!!
「はっはっはー!飲んでるか~あおき~!!」
「部長...」
いつもゆるふわな部長が酒を飲んだときに
熱血になるのなれてきたなぁ...
「...んもぉ部長!いいところなんですから
邪魔しないでください!」
どこがいいんだ!!どこが!!!
頼むから騒がないでくれ...
白くないユリたちが群がってくる...!!!
「なになに?」「どうしたの?」
「青木くん大丈夫?」
「うっわ...あの先輩
青木さんにアピってんじゃん...」
「いい年して恥ずかしー。」
しかも群れるの早い!!
それぐらい仕事も早くしてくれれば
俺に休みが増えるのに!!
「すいません...ちょっと...!
...失礼します!!」
「あっちょっと!どこ行くのよ!!」
うっわ~...
何で追いかけてくるんだ...
「先輩が男子トイレに来たら問題でしょう....!?」
「んぐっ...
そうね...
ちゃんと帰ってくるのよ!?」
誰が帰ってくるか!!