カウントダウン~君にもう一度、初恋~
「...で?
どうしたらいいと思う?
もうできることはほとんどやってるし
残ってるのは一般人じゃできない域かなと
思ってるんだけど...」
「そうだなぁ...」
高校でも大学でも
本読んだり教師に聞いたりしたけど
何一つ分かったことは無かった。
去年は社会人になりたてでなかなか会えず
調べるのは休止ということになっていた。
「...今から高校の担任にでも聞いてみる?」
「それは考えたけど、望み薄いかなって思って...」
「まぁあの担任はなぁ...」
どう考えたって、俺らの担任は力にならない。
生徒のことを考えてない訳では無いだろうけど
頼りないというか、使えないというか...
授業にオタク話したり
生徒のことを子供扱いしたり...
教師としては楽だけど
担任としては仕事がとても遅いやつ。
「聞いても、すみませんぐらいしか言わないよね
きっと。」
「じゃー、そのときの新聞を
全国範囲で調べてみる?」
「地元紙にでてないのに
全国紙に出てるとは思えないけど...」
「だよなぁ...
闇雲に探して出てくるようなネタじゃないし...」
「うーん...一番手っ取り早いのって...」
「ん?なんか思いついた?」
「いや、思いついたって言うか
絶対にできない事何だけど...
カズに直接聞けたらなぁって。」
「...それは___」
『無理』とは言えなかった...
会えるかわからないけど...
アイツが生きてるかも分からないけど...
死んでるだなんて思いたくない。