大宮課長は今日もいじわる
「え?!」
「はっ?!」
大宮課長と私が同時にそう言った。
竹田さんは何が面白いのか、けらけら笑っている。
「あの…」
と、言いかけたところで、
大宮課長が私の腕を掴んで引っ張った。
「い、いたたたたっ」
だから、いつも力強すぎなんだってば。
「おいおい、竹田さん。
上司として、
部下が何らかの犯罪に巻き込まれんのは避けたいんでね。
だめですよ」
「犯罪って、ははっ!
泊まるだけじゃんー?」
「未成年と寝るのは犯罪ですから」
「私は未成年じゃないですっ!」
「はんっ?何?お前、行きてーの?
今日会ったばっかりの男と寝んのか?」
「そんな事は言ってません!
未成年じゃないと言ってるだけですよ!」
「未成年みたいなもんだろうが、
ばあーか」
何それ、どういう意味?
「課長は私をお子ちゃまとか
思ってるんでしょうけど、
私だってね、そういう『経験』くらいあります!」

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