大宮課長は今日もいじわる

忘年会の日、
予想通りあいつはべろべろになった。
懇親会の時でよくわかったからな。

あいつが店から出た後、
皆には分からないように、
つけていったのは、
気分の悪そうだったあいつが、
心配だったこともあるが、
それよりも、泣かせてしまった
罪滅ぼしをしたいと思っていたからだ。
二人きりなら、
弱った南に
優しくしてやれるかもしれないし、
上手くいけば、
謝罪もできるかもしれない、と…。
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