大宮課長は今日もいじわる
俺はあの夜、
精一杯の優しさを見せたつもりだ。
自分の気持ちに素直になり、
意地悪は絶対言わないように…。

そして、南を大切に思う気持ちが
伝わるように。

あいつはそれどころではなかったから
何も気付きはしなかった思うが…。
あの夜だけは上手くいったと思った。

でも、翌週から、
あの夜みたいにはなれなかった。
やっぱり俺は俺なんだな。
そんな上手くはいかない。
南は相変わらず怒っていたけど、
それを見るのもやっぱり好きだった。
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