大宮課長は今日もいじわる

「私は…」
続きを言うか迷った。
うつむいて何も言わない課長…
私は初めて課長を哀れに思った。
きっと弱みを握られて
身動きがとれずに悩んでいたんだろうな。

私は騙されてたみたいだけど、
結局は水本くんを利用して
大宮課長を忘れようとしてたのかもしれない。
私もわたしだ。
「私は、大宮課長が好きです。
ずっと前から…」
それを聞いた真希ちゃんが
私の腕を話すと、わんわん泣き出した。

「潤は…っ…、私のだよぉ…うう」
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