大宮課長は今日もいじわる
課長はずかずかと遠慮なく部屋を歩き回り、
家具やら置物やらを物色している。
勝手に見るんじゃない!
私はキッチンで
お茶の準備をする同居人に駆け寄った。
「真希ちゃん、ひどいよー!
連れてくるなら事前に言ってよー」
「ゆずちゃんごめんね。潤が言うなっていったの」
あれ?課長のこと下の名前で呼んでる…?
「私はもちろん言いたかったんだけどね…」
真希ちゃんは優しい子だ。
いつも人の気持ちを考えて行動してる。
その真希ちゃんが私が恥をかくのをわかって、
オフの日に男なんて連れてくるはずがない。
となると…はーんっ!
大宮課長の企みだな。
「おい、南。」