大宮課長は今日もいじわる
翌日、大宮課長が私に
作ってきてくれたお弁当を見て、
川崎さんの顔面は蒼白になっていたけれど、
そのお陰で私は、
課長の料理を食べるという
幸せな時間を手に入れたのだった。
真希ちゃんが出ていった後、
課長は自分について話始めた。
とても長くて、重くて、悲しくて、
息のつまるような内容だった。
課長と真希ちゃんの父親は
昔から母親に暴力をしていたらしい。
だけど、真希ちゃんには優しくて、
とても可愛がっていたから、
母親は真希ちゃんを恨むようになったそうだ。