大宮課長は今日もいじわる
急に襲ってきた
第二の吐き気の波を
必死におさえながら振り向くと、
大宮課長が立っていた。
良かったあ…助かった…
不覚にも大宮課長を見て
ほっとしてしまった。
「誰コイツ?」
「知らね」
「お前誰?」
ナンパ達がそう言うと
大宮課長か近寄ってきて、
私の腕を強くつかむと
自分の方に引っ張った。
「い、痛い痛い…」
何で、そんな強く掴むの?!
骨折る気?
「ほら、行くぞ、げろげろ」
大宮課長は私の腕を
掴んだまま、その場を立ち去った。