大宮課長は今日もいじわる

かわいそうに、
真希ちゃんは
私の為に嘘をつきたいけど、
嘘つける性格じゃないから
ものすごく困った顔をしている。
真希ちゃんの反応を見て、
課長はほらみろ、
と勝ち誇った表情だ。

「ところで…」
私が切り出した。

そう、ところでなのよ。
さっきから気づいてない
わけじゃなかった。
課長が家に来た時から、
触れないようにしていたけど、
すごく気になる。

「二人はどんな関係?」

私はそういうと
真希ちゃんをチラッと見た。
真希ちゃんは無言で
注いだお茶をお盆にのせている。

若干間をあけて、課長が答えた。
「付き合ってる」
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