大宮課長は今日もいじわる

大宮課長は私が言い終わらないうちに訂正する。
「やっぱお前、
私服クソだせぇなー、はは」

いじわる!
そんなにださいださい言わなくても
いいじゃん!
まあ、確かにこれはダサいよね。

注文を終え、
料理を待っている時、
大宮課長がスマホを出して触り始めた。

「……。真希ちゃんからですか?」
仕事終わり、そりゃあ彼女に
連絡くらいするよね、と思い
そう尋ねてみた。

「は?明日の天気、見てんだよ」
課長はスマホを見ながら、
晴れだなと呟いた。
そしてまたスマホをしまう。
「真希ちゃん、
焼きもち焼かないですかね?」
「なんで?」
「だって、課長が私と二人で
ご飯なんか…」
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