大宮課長は今日もいじわる
「んな。やかねーよ。
お前じゃあるまいし」
「なっ!私の何を知ってるんですか!」
失礼ね。
私は自分の彼氏が
自分の友達と食事にいっても
断じて焼きもちなんて焼かない!
…、いや…焼くかもしれない。
「お前の彼氏は?焼くんじゃねーの?」
「かれ…し…?」
私は一瞬考えた。
…?どういう意味だ?
私彼氏なんていたっけ?
「ああー、お前に彼氏なんているわけーよな!
私服もくそだせーし。あはは!」
そういうことか!
私に恋人がいないのをばかにしてる!
大宮課長はケタケタ笑うと
少し椅子を引いて、足を組んだ。
私はふくれてうつむいた。
「ばあーか」
と、課長はいつものいじわるな台詞を呟いた。
だけど響きはいつもより優しいような…
そんな気がした。