鈍感なキミ。気づいてよ。
恋をした。

うらやましい。

「ねーねー、お前もそう思うでしょー?」

「思う思う!言われなくても思うわ!」
楽しそうに会話する二人。
そんな二人がうらやましかった。
そんなことを思いながら、本を読み進めた。

*

僕があの子を好きになった理由は…

「何読んでるの?」

「え?これだよ。」

「面白そ!ありがとう!」
柔らかく微笑む彼女に、そう、一目惚れした。

すごくすごくかわいらしかった。
今は少しだけ、クラスに染まって、
言葉使いが悪いけどね。

「ねー!ウッザ!!!!!!!」

「うぇー!なんとでも言いな!」
いたずらもできる距離間。すごくうらやましい。

「返してよぉーマジでぇー」

「返すよぉー(笑)マジでぇー(笑)」

「「あははははははははははははは」」
笑い合ってる。うらやましい。
僕と交換してよ。
< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop