不埒な先生のいびつな溺愛 〜センシティブ・ラヴァーズ〜
緊張で呼吸が小刻みに震え出した。……どうしよう、どうしたらいい?ここまできたら、目を開く勇気は出ない。

悩みに悩んで、私は目を閉じたまま、待ち構えている羞恥に耐える準備を始めていた。
もう、どうにでもなれっ……!

「……………えっ」

彼は思わず声を漏らしていた。

彼の声と同時に、到達したその場所で“クチュ”と湿った音がする。
恥ずかしい。もうこれ以上は耐えられない。

久遠くんも驚いたはずだ。さすがに、この格好の私が下着をつけていないとは思わなかっただろう。
私だってまさかこんな触られ方をするとは思わなかったし、音がするとも思わなかった。

彼の息が上がったのが分かった。

どうしよう、どう思ったかな……。言い訳させてほしいのに、ここで目を覚ますなんて恥ずかしくて死んでしまいそうだから無理だ。いっそ言葉攻めでもして上手に辱しめてもらいたいくらいだが、彼にはそれは期待できない。
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