不埒な先生のいびつな溺愛 〜センシティブ・ラヴァーズ〜
せめて、キスだけでもいい。久遠くんからしてほしい。してくれない理由について、彼が恥ずかしがっているからだと単純に決めつけていた。
久遠くんは私のことを心の奥底ではちゃんと求めている。彼の病的なまでの執着心を見せつけられれば、私だってそこを疑いはしない。
しかし、それは精神的な話。では肉体的にはどうだろうか。
彼はたくさんの女性を抱いてきた。おそらく、綺麗な女性ばかりだっただろう。その抱き心地と私を無意識に比べ、私に手が出なくなることくらい、彼にだってあり得る話だ。
私と肉体的な繋がりを持つことには乗り気でないから、久遠くんは私が誘ったときにしか応えてくれないのだとしたら……?
「……美和子?どうした」
「な、なんでもない……」
考えただけでショック……。
久遠くんは私に欲情はしない、その字面だけで十年は老け込んだ気がした。
久遠くんは私のことを心の奥底ではちゃんと求めている。彼の病的なまでの執着心を見せつけられれば、私だってそこを疑いはしない。
しかし、それは精神的な話。では肉体的にはどうだろうか。
彼はたくさんの女性を抱いてきた。おそらく、綺麗な女性ばかりだっただろう。その抱き心地と私を無意識に比べ、私に手が出なくなることくらい、彼にだってあり得る話だ。
私と肉体的な繋がりを持つことには乗り気でないから、久遠くんは私が誘ったときにしか応えてくれないのだとしたら……?
「……美和子?どうした」
「な、なんでもない……」
考えただけでショック……。
久遠くんは私に欲情はしない、その字面だけで十年は老け込んだ気がした。