私と彼の攻防記録



「ありがとうございました。小林さん。」

「いえいえ、こちらこそ。一緒にプロジェクト頑張りましょうね。」

「はい。良い商品を作りましょう。」


神宮寺君と話していると、私がずっと思っていたことや、こうした方がいいんじゃないか、とか、そういった悩みが解決していって、とても楽しかった。

今までは、同僚に話をわかってもらえなかったりしたけど、神宮寺君は、すんなりわかってくれた。

それがとても楽しかった。

そりゃあそうか、アメリカ勤務のエキスパートだもん。

でも、彼と話すことの楽しさを感じている自分がいる。ダメダメ、絶対。好きになっちゃ、ダメ。

自分の気持ちにそう、セーブをかけた。

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