地獄の果てまでの逃亡劇
幼少期の頃は楽しかった。
友達もいたし、好きな先生だっていた。
生まれつき体が弱かった私は家から出ることができず、ずっとひとり遊びばかりしてた。
おかげでオセロや神経衰弱、チェスなどは負けなしになった。
お母さんもお父さんも優しくて、喧嘩するけど優しくて厳しいお姉ちゃんもいた。
入退院を繰り返す私に親は付きっきりでお姉ちゃんは寂しい思いをいっぱいしたんだと思う。
恵まれた家庭、恵まれた環境。
両親の溢れんばかりの愛情を受けながら私は幸せだったと思う。
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