伝わったかな…
「え!?捻挫…とか?」
…は?
「あ、あの!私先に学校行って
先生呼んできますね!!」
なに行ってんのこいつ。
「なぁ?いいって。」
「いや、でも…怪我してるなら
遅刻とかなっちゃったら面倒だし…」
「行くから。」
「え…?だって、足…」
このまま喋ってたら
もっと面倒なことになりそうだな…
ベンチから立ち上がってカバンを持った。
「え!足!!」
本当に怪我だと思ってたのか
本気でびっくりしてるこの子に
ちょっと笑けた。
「ほら、行くんだろ。」
「は、はい!」
安心したのか俺の後ろを
子犬のようについてくる。