隣席 ー君と一瞬と蟠りー
でも、寂しい。小田桐と離れてしまったことに。視界にはギリギリ入るけれど、隣の席ほどの嬉しさではない。どうでいいあんな湯下が、小田桐だったらな…と想像した。
英単語の暗記の確認(暗記とはいえ全てがあやふや)をしていると、花愛が見せて、と言ってきたので一緒にテスト直前の確認をした。花愛と話すのは久しぶりだし、この感覚も入学した時から全く変わっていない。この当時の班も割と楽しかったな、と思い出していた。
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