隣席 ー君と一瞬と蟠りー
日は経ち、考査三日目、一学期の期末考査は終了となった。音楽と英語は上出来、理科と保健体育は如何なんだろうかなあ、というところである。
「やっと終わったね〜、後は点数かぁ、やだなー…」
「花愛頭いいから良い点取れるでしょ〜、私馬鹿だから全っ然点取れない」
「いやいやそんなことないって」
解放されて万歳!という気に乗り私と花愛はそう会話した。湯下と森も、よっしゃー、と言っている。
テスト座席から通常の座席に戻す。漸と、小田桐の近くに戻れるんだなぁと思いながら。
テスト期間の三日間という物理的に短い期間でさえ、私にとっては長く感じるのだ。
二度目だが、今の時点で私にとっての好きという言葉の定義は、見当たっていない。