隣席 ー君と一瞬と蟠りー

或る日の昼休み。いつも通り、騒がしい教室で過ごす。今日は何と無く、独りぼっちで過ごすことにした。
教室の後ろには、心波や花愛、梨花、由美、結萌たちが集まってワイワイ話している。それから目を逸らすと、彼女たちは一旦静まり、大袈裟な笑いをした。若干、不愉快におもうのは気のせいか?
「髪型……ばいよね………」
「超ウケる………しかも気狂いっていう…」
「それ……分か……」
「しかも自分が点数高いからって……大声で喜んで……」
梨花、心波、由美が言った。これは全部私の悪いところだ、いや寧ろ全部当てはまっていて恐ろしい。私は少し気分が悪くなりかけたので廊下に出た。
五人とも私と仲良くしてたよね?おかしいでしょ。
聞こえてないふりをしているだけで、こっちには聞こえてんだよ。
脳内の苛苛が治らない。
< 113 / 174 >

この作品をシェア

pagetop