隣席 ー君と一瞬と蟠りー

でもこの五人の中に優子と美玲はいない。私には二人信頼できる子がいるから安心だ。
…と余裕に思っただけであった。
それもそのはず。何故ならば二人は心波と仲が良いからだ。絶対彼女から伝わっているはずだし、言いなりに従いそうだしなあ。部活の友達の奏音と実香、他クラスの小雪も梨花、心波、結萌とそれぞれ仲が良いわけで、間接的に伝わり嫌われることになるんだろうなぁ。
となると私の周りには、誰もいないということになる。
“ワタシノマワリニハ、ダレモイナイトイウコトニナル。”
終わったな、自分、まあいいや。これは自分自身の道を拓けという試練か。
またもや阿呆らしい考えをした。
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