隣席 ー君と一瞬と蟠りー

その日からずっと無視され、弄られ、嫌がらせを受けた。時には机に自分が置いたわけでもない塵が散乱していたり、男好き何て言われたり、小田桐が水上みたいな奴に好かれてるとか可哀想と噂されたり、心波から首を絞められたり腹パンを受けたりと恐ろしい毎日を送った。おまけに先生には見て見ぬ振りをされ。
しかしなんとか、私は作り笑いをし、苦しみを表に出さないようにと努めた。

この頃、初めて学校に行きたくない、という気持ちが表れた。
まぁでも明日から、夏休みが始まるわけだし。地獄からは一旦は抜け出せられるだろう。
と思いきや、
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