隣席 ー君と一瞬と蟠りー

皆を疑ってはいけない、と我に返った。全部自分が行なった過ちだ。
本当はこんな嫌がらせなんて無視すればよかったものだし。
「柚奈ーバス乗ろー」
優子の声だ。確かバスの座席で隣だったんだよな…。
私は、一緒に行こー、と彼女の背を追った。
これから四日間、今までの嫌な思いを捨てて、楽しくやり遂げようかな、と試みることにした。
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