隣席 ー君と一瞬と蟠りー

バス内にて。
『バスレクやるよぉーー』
だれかの声がマイク越しで聞こえてくる。各生活班のレク係の人だろうか?
「寝てる奴いるけどどーすりゃいいの?」
『んー?ほっとけ。しりとりやるでー』
「うっわ怠い、俺寝るわー、おやすm…」
「ほーらー、わざと寝ないの!起きろ〜」
係の人と男子の間にに、レクの準備を手伝っていた鈴松先生が割り込む。周りはそれが何処かおかしくてクスクス、と笑いが起こる。私と優子もその中の一人。

しりとりを楽しんだあとはフリータイムで、隣の座席の人や、前後の人たちで会話を楽しんだり、じゃんけんをしたり、アルプス一万尺をしたりと思ったよりも割と楽しむことができた。
また、心波が持ってきたCDがBGMでかかって、彼女はキャアキャアと叫んでいた。
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