隣席 ー君と一瞬と蟠りー
すると、
「え、なになに?」
森宏希が顔を突っ込む。
「だから…」と繰り返すと、

「え、ホントだ、すごいね湯下」
浜口さんが言う。
すると、ぼーっとしていた湯下樹人が
「まじか凄いな、よろしく、浜口」言った。

「運命なんじゃね?」と大袈裟なことを言う森。
「かもねー」ノリに乗って言ってみた。

湯下樹人と浜口さんは、いやいやいや、そんな、と言いながら首を横に振った。そんなことは承知してる。
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