隣席 ｰ君と一瞬と蟠りｰ

8

色々ありすぎて大変だった夏休みだったなと思う。

臨海学校での某事件に加えて、夏期講習だけやろう、と親に言われ塾に無理矢理行かされて、絵画の予備校に通わされて、友達とは全然遊べなかった。強いて言うのであれば、小雪と昼食を摂った、ということだろうか。
部活の方も音楽会に向けて沢山練習をさせられた。私は音楽が好きで合唱部に入ったが、仮にもしこれで音楽が嫌いだったら、どれだけしんどかったのだろう…というのはさて置き。
その反面、母さんがLINEしていいよ、と許可してくれたのは嬉しかった。
お陰で優子と毎日のように連絡は取れたし、クラスLINEに入ったら入ったで友だち申請が止むことはなかった。森を初めとする男子達とも繋ることができたので割と良かった。私のことを嫌っていて気まずい関係なのに、心波が申請してきたのは意図がよくわからなかったのだけれど。