隣席 ー君と一瞬と蟠りー



日曜。
母さんの後をついていくと、目の前には近未来的な格好の良い学校のような建物があった。
これが例の桜野高校か、なんかすげー、と思わず口に出た。
展示や演劇、そのほか、色々見て回っていった。
「合唱部の公演、音楽室にてもうそろそろ始まりまーす…」
お、ここ、合唱部あるんだ。迷わず私は母さんに、
「公演観たいんだけどいい?」
と訊くと、迷わず、いいよ、と返ってきた。
音楽室は、一中の二倍近くに広かった。いや、それ以上に大きかったかもしれない、天井も高くなっていた。
演奏がまもなく始まると、綺麗なハーモニーが響いた。コンクールもよく出場しているそうで、やっぱりな、と納得がいった。
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