隣席 ー君と一瞬と蟠りー
「水上、もしかして文化祭いたの?」
奴は私の心を読んだかのように、尋ねてくる。
「昨日行ったけど、湯下もいたの?」
聞き返す。
「うん。あそこ滅茶苦茶よくね?」
「雰囲気好きだわー」
「でも俺は入れねぇなー、水上は天才だからヨユーだろうけど」
「まさかね。だとしたらガリ勉オーラ出してると思うけど?」
「何それウケる」
先生の、植物の分類の説明を横流しし、目の前のメガネ野郎と長々と喋っていた。
とはいえ、志望校、目標としている学校が、湯下と一緒か。
彼奴の口から桜野最高かよ、成績上げてえ…などと聞く度に、同じ高校嫌だあああぁぁぁ!、と脳内で絶叫した。
その様はまるで、おもちゃを親に強請る幼児のようだった。
仮に私が桜野に入ったとして、中学が同校の人がいたらそれはそれで良いのだが、湯下は流石にないわー、と思った。ちょっと言い過ぎか。
奴は私の心を読んだかのように、尋ねてくる。
「昨日行ったけど、湯下もいたの?」
聞き返す。
「うん。あそこ滅茶苦茶よくね?」
「雰囲気好きだわー」
「でも俺は入れねぇなー、水上は天才だからヨユーだろうけど」
「まさかね。だとしたらガリ勉オーラ出してると思うけど?」
「何それウケる」
先生の、植物の分類の説明を横流しし、目の前のメガネ野郎と長々と喋っていた。
とはいえ、志望校、目標としている学校が、湯下と一緒か。
彼奴の口から桜野最高かよ、成績上げてえ…などと聞く度に、同じ高校嫌だあああぁぁぁ!、と脳内で絶叫した。
その様はまるで、おもちゃを親に強請る幼児のようだった。
仮に私が桜野に入ったとして、中学が同校の人がいたらそれはそれで良いのだが、湯下は流石にないわー、と思った。ちょっと言い過ぎか。